クラブ派のインテリアを見てみよう。クラブ派のインテリアは、銀座のクラブの空間のコピーである。これがクラブ派の基本的コンセプトであった。住宅の空間は、現在において、住宅以外の他の空間のコピーとして作られている。ワンルームマンション派は、ホテルの空間のコピーであり、ペンション派はペンション、カフェバー派はカフェバー、そしてクラブ派は銀座のクラブのコピーだという図式である。本来はすべての建築空間の規範であったはずの住宅が、今や他の様々な商業空間のコピーにまで成り下がったということを、戯画的タイポロジーを用いて指摘しているわけである。
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ただしクラブ派に関する限り、われわれはそこに逆向きのコピーの存在を認めることができる。すなわちクラブの空間のほうが住宅の空間をコピーしているのである。その最も明白な証拠はクラブの女性という独特の存在である。これは酒場の女性の形態としては、世界的に見て例外に属する。クラブの女性がクラブで行なうサービスは、住居の中で妻が夫に対して行なうサービスのコピーであり、それも一種の理想化されたコピーである。「オシボリ」と言えば即座にオシボリが出てくる、いやむしろ言葉に出して言う前にその気配を察してオシボリが出てくるサービスは、家庭の中で夫が妻に対して期待している性質のサービスである。クラブで行なわれるサービスは、一事が万事このような性質のものである。