強調したいことがある。洋式の道具や舞台装置は、洋風のライフスタイルとセットでイメージされやすいが、その道具や装置を買ったところで、緒にライフスタイルまで付いてくるわけではない、という事実だ。日本では伝統的に、まずモノやカタチから入り、のちに本質的な精神を感得するという思想的傾向がある。茶の湯はまず茶器をそろえ、武道や舞も師匠の型を徹底的に真似ることから始める。だから日本人は、「器」をそろえれば、生活もゲットできるように考えたり、「道具」を買えば、何かできるようになると考えがちなのかもしれない。
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「吹き抜け」で、会社でたまったストレスの解放を買ったり、「リビングのソファ」で、家族の団梁を買ったり、子ども部屋に「勉強机」を買ってやれば、子どもたちが。自然に勉強するようになるだろうなどと、なんとなく考える。このように、通常私たちの身のまわりを彩るものたちには、特有の意味が備わっていることが多い、マーケティング用語では、特定の意味を象徴するモノたちを、シンボルとか、記号とか、アイコンなどと呼んでいる。