幸福な老後のための家

2011.12.23

老親と同居するために建てた家が、将来はそのまま子供夫婦と同居する家になる。今の時代、十分に考えられる話である。定年後に建てる家は、親を引き取って介護し、子供夫婦と同居するかもしれない家であると同時に、自分がそこで介護されるかもしれない家なのだ。趣味や社交生活を楽しむ家である一方、自らの生命と生活を守る砦であり、以後は病室になるかもしれない家なのである。そう考えれば、「親の部屋」に対する意識も違ってくる。

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「和室が一つあればいいだろう」ではすまなくなる。せっかく老親と同居するなら、最後まで幸福に暮らしてほしいではないか。父や母を看取った後、悔恨を残したくないではないか。親と住む同居住宅を建てるなら、親の居場所こそ手厚く、できるだけ心地よく。これが原則だ。それが、自分自身の幸福な老後のための家ともなる。