「売る」ことで他より有利に立とうという発想

2011.11.18

日本では「買い」の常連であるデベロッパーや生保、年金基金までが、アメリカでは「売り」の主役であることに気づくでしょう。しっかりした流通市場のない国では、「買う」ことばかりで頭がいっぱいで、「売る」ことで他より有利に立とうという発想は生まれてこないようです。アメリカでは、昨年ニューヨークを中心にホテル、オフィスビルを多数保有していることで有名な「不動産王」、ヘルムズレー一族が、保有物件をすべて売却すると発表して話題になりました。

[参考サイトのご紹介]
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ヘルムズレーといえば、エンパイア−ステートビルをはじめ、延べ客室7500のホテルと2万室のアパートを持ち、資産総額は50億ドルを下らないといわれる大金持ちですが、すべての不動産を売却する理由として次のようにコメントしました。「資産を現金化する必要は特にはないが、不動産市場がいい状態なので売却を決めた」。つまり、このアメリカの「不動産王」は、不動産投資がブームだから売ることにしたと述べているのです。日本にも、かつては不動産王と呼ばれた人達がたくさんいましたが、いずれも「不動産はブームだから買う」をモットーにやってきて皆失敗に終わっています。「売り」から入るのか「買い」から入るのかによって、これからの不動産ビジネスの成果は大きく違ってくるはずです。日本の泣き所は、商品開発と流通市場だということをよく認識したうえで、自分は「売り」から入るのか、それとも「買い」から入るのかをよく考えてみる必要があるのではないでしょうか。